今年の1月から地元のチェーン店の八百屋でレジ係(こちらでいうところのキャッシャー)をやっています*1。
ちなみに同僚はみんな英語か中国語ネイティブ&お客さんは近所の人がほとんどで、こちらも英語か中国語がネイティブ。たまに日本の方が一日に1人か2人くればいい方という職場環境です。
英語環境の職場で働く
ことはバンクーバーで仕事探しをする人が目標にすることの一つだと思います。
わたしの英語はそんなに上手じゃないのですが、なんとか半年続いています。
そこで、英語環境での仕事を見つけたいという方の参考に、どういうふうに仕事探しをしたらいいかをまとめてみました。
1)働きたい仕事や職場の条件を考える
2)仕事探しの注意点
3)面接にこぎつけるまで
4)面接の注意点
1)働きたい仕事や職場の条件を考える
適職に出会うためにはまず、条件を考えるところからスタートです。
それは海外でも日本でも同じです。
とにかく求人の紙を見つけたらレジュメ(こちらの履歴書のこと)を渡すという強者もいると聞きます。しかし、レジュメを印刷したり配る労力や落ちたときのダメージを考えるとあまり効率的ではないでしょう。
そこで、まず
自分がどんな環境で働きたいか、
どんな仕事をしたいか、
どんなふうに働きたいか
を考えてみましょう。
といっても、高給で楽がいいとか非現実的なことを条件にしても意味がありません。そんな仕事はありませんから。
まずはざっくり
・パート/フルタイム
・飲食/それ以外
・日系/それ以外
あたりを考えるといいでしょう。
・パート/フルタイム
パートかフルタイムでは働きかたと収入が違います。家事や学校と両立したい方は、フルタイムで働いて家事や勉強する余力がなくならないかを十分に考えましょう。
それから、固定か、隙間時間に合わせてか、とにかく働きたいか、働きかたも考えましょう。
・飲食/それ以外
飲食とそれ以外というのは、飲食だとチップが含まれる場合があるからです。飲食だとハードだけどチップの分実入りがいいという場合もあります。短期でがっと稼ぎたい、安定して毎月稼ぎたい、等自分にどれだけお金が必要かを考えて、働きかたのプランを考えてみましょう。
・日系/それ以外
日系とそれ以外というのは、使う言語と職場の雰囲気が違います。それまでのキャリアを生かせる人にとっては日系の方が有利だという方もいるでしょう。また、逆に新しいことをしたい、英語を使って働きたい、カナダにしかない仕事、という場合はたとえ条件が不利になっても日系以外の職場を見つける必要があります。
また、どれくらいの英語環境がいいのかも考えてみましょう。
まったく日本人がいない、経営は日系だけど同僚は日本人が少ない、同僚に日本人もいる、日系だけどお客さんはネイティブばかり等々、一口に英語環境と言っても違います。また直接お客さんとしゃべる機会の多いサーバーやキャッシャーなのか、それとも、お客さんと接する機会のないキッチンや裏方なのかで、違うでしょう。
自分がどれくらいの英語環境を求めているのかを見極めることも大事です。
2)仕事探しの注意点
条件が絞りこめたら、次に
・家の近所/どうしても条件にあてはまるところ
で考えます。
なぜならたいていは給料に交通費込みだからです。
ちなみにバンクーバーの交通費は距離ではなく、ゾーンごとに料金がわかれていて、同一ゾーンなら90分同料金というゾーン制です。一月何回でも乗れるマンスリーパスを買うかどうか、その辺も含めて考えてみましょう。
自分の体力や働きかたのペースも考えましょう。
英語環境というのは思ったよりも頭が疲れます。
通勤時間が長いと、その分疲れもたまります。最初は余裕をもって働くようにした方がいいと思います。
・下見
一般の人が行けるお店なら一度行ってみて雰囲気を確かめましょう。
元職員や従業員がいれば話を聞くのもアリです。
この辺は家探しと似ていますね。
条件はぴったりだけど、ちょっと合わないかも・・・と心にひっかかることは、あとあとまで響きます。
違和感には正直になった方がいいと思います。
3)面接にこぎつけるまで
ここからが職探しの本番です。
レジュメの書き方、レジュメの見本等はワーホリ向けのサイトや体験記がたくさんあるので、こういったサイトを参考に探してください。
できたらネイティブの人に見てもらうのがいいでしょう。
学校の先生、友だち、ホームステイ先等身近な人に見てもらうといいと思います。
わたしはそのとき通っていたESLの先生に聞きました。
レジュメを持っていったときにお店の人に聞いてみるというのもいいと思います(ただし邪魔にならないし、相手がオッケーしてくれた場合に限りますが)。
それに加えて、英文校正ツールのFree Grammar Checker | Grammarlyで一通りチェックしておけば、ばっちりでしょう。
(使い方は英文校正アプリGrammarlyが予想以上に高性能で感動という記事で紹介されています)
そして、ようやくお店にレジュメを渡します。
よく、オンラインでレジュメを申請というのもあります。
でも、その場で渡した方が確実だと思います。
ただし、オンラインのみ受付という場合はそれに従った方がいいでしょう。
求人の紙が張ってなくても、働きたいという意志を伝えておくことは損にはなりません。もしレジュメを受け取ってくれるようなら、渡しておくといいでしょう。積極さを自ら示すことは、評価ポイントになります
(といって、相手が今は求人がないと断っているのに無理に押し付けちゃダメですけど・・・)。
受け取ってもらっても、その人が採用責任者かどうかわかりません。
なるべく採用責任者に受け取ってもらいましょう。いないなら、出勤日を聞きましょう。「あとから電話する」と言われた場合は、いつ出勤するか聞きましょう。そして、その日に電話がなければ、こちらからかけ直しましょう。いつまでも待っていても返事がないということもあります。
電話のかけ方については、こちらの記事を参考にしてください。
4)面接の注意点
面接では聞かれたことに正直に答えましょう。
面接といっても職種や業種によって違います。
お店でパート程度でしたら、普段着で、お店のバックヤードで5分程度面談という感じでした。わたしの場合聞かれたことは、経験と出勤日とパートかフルタイムかでした。
この辺は店によって違うと思います。
ちなみに、日本人であることが有利か不利かはよくわかりません。日本のお客さんが多い店や、日系のお店では日本人であることが有利になると思います。逆にいうとその店の従業員構成を見てみるといいと思います。特定の国に偏っていなければ、日本人だからといって特に問題となることはないでしょう。わたしの場合は経験と英語がどれくらいできるかで判断されているように感じました。
夏は求人が多いので、今はまさにジョブハンティングにうってつけの季節です。
求職中の人は、少しでも自分の希望に合う職場が見つかりますように!
次回は働く上での注意点を書きたいと思います。
*1:働くまでのいきさつは『仕事文脈 vol.8』で書きました。