4月1日でバンクーバーに来て1年になりました。
言い換えたらバンクーバーにいるのもあと1年。
折り返し地点を過ぎ、「来て○か月」から「帰るまで○か月」のカウントダウンが始まりました。
桜と雪山がセットで見られるのもバンクーバーならでは
バンクーバーの春を告げるもの、それはサマータイムと桜だと思います。
2月から3月半ばくらいまでは雨続きの憂鬱な気候だったのが、
3月2週目にサマータイムが始まるとあっという間に春がやってきます。
サマータイムでは時計の針を一時間進めます。
これまでは夜の7時だったのが8時になり、急に時間の感覚が変わるので、
最初の2、3日はごはんを食べたり寝たりするタイミングがうまく掴めませんでした。
そして、サマータイムに切り替わった前後から、(時計の針を進めたのもあいまって)どんどん日が長くなります。
ちなみに今の日の入りの時刻は20時半。
晩ご飯を食べ終わってもまだ明るいです。
来た当初は慣れませんでしたが、今では日の長さを満喫しています。
桜の開花は日本より早い。この写真は3月5日
桜が春の象徴なのは日本と似ています。
少し違うのは、ソメイヨシノが中心で1週間ほどで見頃が終わってしまう日本の桜と違って咲いている期間が長く、いろんな品種が楽しめること。
そして、お花見で飲酒できないこと!
(カナダでは野外での飲酒は法律で禁止されているんです)。
一つの枝に花が密集している品種
来た当初バンクーバーにあまりにも桜がたくさんあるので驚きました。
しかし、元をたどれば日本が由来だそうです。
1930年代に神戸と横浜の市長がスタンレーパークにある第一次世界大戦の日系カナダ人の慰霊碑に捧げるために、バンクーバーの公園局に500本の桜の木を寄付しました。
1958年にはさらに日本領事から二国間の永遠の友情を記念して、300以上の桜が寄付されたそうです。
ほかにも和歌山からの移民が多かったスティーブストンでは、和歌山県人会から寄付された桜庭園があります。
スタンレーパークの日系人慰霊碑と桜並木
(カナダの日系人は選挙権を求めて忠誠心を見せるため、第一次世界大戦に志願した)
スティーブストンにある桜並木と記念碑
桜はバンクーバーの気候に合ったのか、またたく間に増えました。
公園局のサイトによると、1990年の調査で、バンクーバーにある8万9千本の木のうち36%つまり、3万2千本が桜だったそうです。
というわけで、バンクーバーでは2月末から4月中旬くらいまで、いろんな種類の桜が入れ替わり立ち替わり楽しめます。
一部がピンク色の品種
バンクーバーでよく見られる寒山という八重桜の種類
バンクーバーの人も桜が好きなのか春先にはよくピクニック風景を見かけます。
まさか海の向こうでお花見を楽しめるとは思ってもみませんでした。
みなさんも春のバンクーバーでお花見、いかがでしょうか?
(お花見スポット)
・スタンレーパーク
・UBC周辺(大学本部周辺、10th and sasamat st.)
・キツラノエリア(Arbutus st周辺)
・クイーンエリザベスパーク周辺(領事館から寄付された桜が見られます)
・スティーブストン周辺
(参考サイト)
バンクーバー桜祭りWebサイト
http://www.vcbf.ca/education/history-of-our-cherry-trees