夫がスカイプ英会話を始めたのに影響されて、わたしも始めることにした。
登録して今のところ2ヶ月くらい続いている。
海外に住んでても、すぐに友だちは増えないし、仕事場では仕事の話と決まった会話が中心で、なかなか深い話をするような機会というのはないからだ。
わたしはこれまで
自分の英語が下手=文法がなってない/単語が適切に使えてない/アクセント、発音などがよくない
だと思っていた。
けど、スカイプ英会話を始めてから、自分が話すことだけじゃなくて聞き手にも影響されることに気づいた。
わたしがやっているのはレアジョブというフィリピンの人が先生をやっているスカイプ英会話。
教材はTOEICやTOFLなどの語学テスト別、会話レベル別、ビジネス用やトラベル用などの用途別に分かれていて、自分で好きなものを選べる。
先生は専門分野、年齢、性別、得意な指導分野ごとに何人もいて、自分で好きな人を選べる。いきなり知らない人と会話するのは難しいけど、その日の教材のテーマがあるので、沈黙するということはない。
また、何回か受講するうちに指導法や話が合う先生が見つかるので、なるべくその人の授業を受けるようにすれば、だんだん会話にも慣れてくる。
それでもたまに調子良くしゃべれているときとそうでないときがある。
その違いを考えてみると、先生の聞き方が結構影響していることに気づいた。
例えば、自分が調子よくしゃべれていると思うのは、こんなときだ。
○リラックスしている
調子良くしゃべれるときというのは、自分がリラックスしているときだ。
緊張していると、何を話したらいいかという内容も、文法や単語も思いつかなくなる。
一回言葉がつまると、その間の沈黙がきつくなって、よけいに緊張する。
○質問してくれる
間がもたないときにうまく質問してくれる先生だとしゃべりやすい。
質問にもタイミングがあって、矢継ぎ早に聞きたいことを次から次へと質問されるよりは、こちらが話したことの中からさらに話を展開させるような質問だと話しやすい。
例えば旅行にいったという話なら、どこに行ったのとか、フライトはどうだったのとか、関連する質問を投げてくれると、こちらも話の筋道をつけやすい。
○適度な反応
さらに、こちらの話に対して、あいづちとか表情の変化といった適度な反応があると、しゃべりやすい。
それもおおげさなもの、わざとらしい笑顔よりも、自然な感情を表してくれた方が、
相手も楽しんでいると感じられてしゃべりやすい。
○間をとってくれる
英語の会話は、感想と原因をセットで話すということが多いように思う。
日本語の会話というのは、「かわいー」「おいしー」「そうだねー」というように、
情緒を大事にして、同意を求める部分が大きい。
しかし、英語の会話は、
「これはこの部分がかわいいと思う、だから私はこれが好きだ」
としっかり意見をいうのが主眼になる。
そのときに、頭の中で、自分の意見の組み立てて、それを英語に置き換えて、
文章になったことを、適切な発音で話す作業を一瞬でしないといけない。
そういうのを考えずにできているとき、自然な会話ができていると感じる。
だから、こちらの言葉がつまった時に、不機嫌になったり、つまらなさそうにされると、話す気がなくなってしまうし、考えがうまくまとまらない。
それから、こちらの言いたいことを言い終わる前に話題を変えたり質問されたりしても、言いたいことを話せなかった不満が残る。
相手の態度で簡単に話す気が失われるやすいというのを改めて思い知った。
だから、最後まで待ってくれるとか、こちらが質問を思いつくまで間をとってくれると話しやすい。
いい会話をするには、自分が語学力を伸ばすとか速くしゃべるとか単語を覚えるといった努力だけじゃだめで、会話するときの環境も重要だ。
静かな場所とか、一対一とか、表情がわかるよう向き合ってといったこと以外に、お互いが相手のことを聞こうとする態度というのも必要だ。
コミュニケーションする際に相手に求めていることは、自分もやった方がいいことだ。
会話は相手との共同作業のはずだけど、日本語だとつい、意味が全部わかるから会話をすべて音声に頼ってしまう。
だから多少うるさい場所や、何かを作業しながらでも会話できるし、表情とかあいづちがおろそかになったり、相手に自分の話を一方的に話すような態度になってしまったりする。
でも、そういうのは相手の言いたいことの情報の一部しか受け取ってないことと一緒だ。
日本語を使っていると話を聞く技術は、営業術とかインタビュー術といった専門の本でも読まないと学ぶ機会がない。
だから、スカイプ英会話をすることで、人と話すのに改めて何が必要かを知ることができた。
スカイプ英会話は英語だけでなく、コミュニケーションの練習にもなって、とてもいいと思う。